投稿者: koji

  • 道・器・変・通(易経)

    まえがき

    『「形而上」「形而下」の語源である。』

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    あとがき

    まえがきを含めて、「中国の思想」刊行委員会 『中国の思想(7) 易経(改訂版)』 (徳間書店、2016年)より。リストは本文を一部編集のうえ引用しました。

    ここが形而上・形而下の語源だというのを初めて知ったのでメモしておきたかったこともありますが、内容もいいですね。

    是故形而上者謂之道、
    形而下者謂之器、
    化而裁之謂之変、
    推而行之謂之通、
    挙而錯之天下之民謂之事業。

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    参考文献

  • 聖人の4つの道(易経)

    まえがき

    『易には聖人の四つの道がそなわっている。』

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    あとがき

    まえがきを含めて、「中国の思想」刊行委員会 『中国の思想(7) 易経(改訂版)』 (徳間書店、2016年)より。繋辞上伝に書かれています。

    易有聖人之道四焉。
    以言者尚其辞。
    以動者尚其変。
    以制器者尚其象。
    以卜筮者尚其占。

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  • コミュニケーション的理性に必要な原則(ハーバーマス)

    まえがき

    『相手を説得しようという理性のことを、人を目的達成の手段にしてしまうような「道具的理性」だとして、これに対する相手を尊重し、共感することを目指す理性を「コミュニケーション的理性」と呼びました。』

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    あとがき

    まえがきを含めて、哲学研究会編『図解 哲学 人物&用語事典』 (日本文芸社、2015年)より。まえがきは誤字を直したうえで引用しています。リストは本文から引用しています。

    納得性の高いリストなので一次資料を探したいのですが引用元が不明。検索すると、道具的理性とコミュニケーション的理性はそれぞれ目的合理性、コミュニケーション的合理性と訳している文献もあります。「道具的」理性のほうが意味がわかりやすい言葉のように感じられます。。

    ハーバーマスは熟議デモクラシー(熟議民主主義)の確立を提唱したと書かれています。

    • パーソナリティ定義の共通の特徴

      まえがき

      『パーソナリティを研究するすべての研究者が認めるパーソナリティの定義を開発することは難しいように思われる。しかしながら、これらの定義のほとんどに共通する特定の特徴を明らかにすることは有益だろう。』

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      あとがき

      まえがきを含めて、ベルナルド・J・カルドゥッチ『カルドゥッチのパーソナリティ心理学 私たちをユニークにしているものは何か?』 (福村出版、2021年)より。本文中の表を引用してリスト化しました。

      第3項目が少しわかりづらいので引用を追加します。

      高名なパーソナリティ心理学者である、ゴードン・W・オールポートの言葉に、「パーソナリティは何かであり、また何かをなすものである」(略)という言葉がある。(略)何かをなすということによって、オールポートは、パーソナリティのプロセス、つまり、パーソナリティの内容が、個人の思考、感情、そして行動に影響を与える動的な性質に言及している。

      パーソナリティとは、一人ひとりに固有で・安定していて・行動に影響を与える因子、という感じでしょうか。

      • タイトルカルドゥッチのパーソナリティ心理学 私たちをユニークにしているものは何か?
      • 著者: ベルナルド・J・カルドゥッチ(著)、渡邊 芳之(監修)、松田 浩平(監修)、尾見 康博(編集)、松田 英子(編集)、小塩 真司(編集)、安藤 寿康(編集)、北村 英哉(編集)、日本パーソナリティ心理学会(その他)、渡邊 芳之(翻訳)、松田 浩平(翻訳)、尾見 康博(翻訳)、松田 英子(翻訳)、小塩 真司(翻訳)、安藤 寿康(翻訳)、北村 英哉(翻訳)
      • 出版社: 福村出版
      • 出版日: 2021-10-06

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    • 意思決定の4つのステップ(インテグレ―ティブ・シンキング)

      まえがき

      『「創造的解決」と口で言うのは簡単だが、そこにいたるまでには、当然ながら熟考を重ねる必要がある。(略)あくまで妥協を許さないからこそ、安易な二者択一では得られない卓越した答えを出すことができる。』

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      あとがき

      まえがきを含めて、ロジャー・マーティン『インテグレーティブ・シンキング』 (日本経済新聞出版、2009年)より。

      インテグレ―ティブ・シンキングのステップ自体は通常の意思決定と同じながら、一つ一つのステップにおいて違いがあります。

      • 精神の本質に関する3つの理論

        まえがき

        『精神(心)の本質に関する見解は、一般に、三つしかないとされている。』

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        あとがき

        まえがきを含めて、カルロ・ロヴェッリ『世界は「関係」でできている: 美しくも過激な量子論』 (NHK出版、2021年)より。本文を編集してリストとして引用しています。

        著者は、前二者は人間も自然法則に従う存在であるという増え続ける証拠と矛盾するし、唯物論も主観経験と両立しづらいとして斥けます。そのうえで『だがじつは、他にも選択肢はある』と述べて自身の見方を披露します。

        対象物の属性が別の対象物との相互作用によって生じるとすると、心的な現象と物理的な現象の隔たりはかなり小さくなる。物理的な変数も、心の哲学者たちのいう「クオリア」――「赤が見える」といった基礎的な心的現象――も、概ね複雑な自然現象と見なすことができるのだ。

        • アーティスティック・マインドセット

          まえがき

          『アーティストは何が人と違うのか。そしてわかったのが、アーティストは、一連の特別なスキルを持っているということだった――このスキルを私は「アーティスティック・マインドセット」と呼んでいる。』

          リスト

          あとがき

          まえがきを含めて、ニール・ヒンディ『世界のビジネスリーダーがいまアートから学んでいること』 (クロスメディア・パブリッシング(インプレス)、2018年)より。

          「一連の特別なスキル」と言えるような言えないような。アーティストならではのスキルって何だろう、と思ってしまいます。

          • 政策決定者がナッジ、ブーストについて留意すべき点

            まえがき

            『ナッジは人の判断や意思決定におけるバイアスを「活用」してよい判断や意思決定に導く介入法である。それに対してブーストは合理的な判断や意思決定を行えるように認知的技量を「高める」ための介入法である。』

            リスト

            あとがき

            まえがきを含めて、本田 秀仁『よい判断・意思決定とは何か: 合理性の本質を探る』 (共立出版、2021年)より。リストは参考文献(1)からの引用として翻訳されたものを引用しました。

            リチャード・セイラー、キャス・サンスティーン『実践 行動経済学』 (日経BP、2009年)を読んで以来ナッジという介入法をうさん臭く(つまり3のようなパターナリズム的介入の道具に使われるのではないかという懸念を)感じていたので、ブーストという介入法を知って好ましく感じました。

              • タイトル実践 行動経済学
              • 著者: リチャード・セイラー(著)、キャス・サンスティーン(著)、遠藤 真美(翻訳)
              • 出版社: 日経BP
              • 出版日: 2009-07-09

              この本からの他のリスト

              参考文献

              (1) Hertwig, Ralph. “When to consider boosting: some rules for policy-makers.” Behavioural Public Policy 1.2 (2017): 143-161.

            • オープン思考の3つのフェーズ

              まえがき

              『本書では、毎日の生活で実践できる、ごくシンプルな思考モデルを提案している。次の3つの要素は、オープン思考を構成する、主要なカテゴリーだ。』

              リスト

              あとがき

              まえがきを含めて、ダン・ポンテフラクト『OPEN TO THINK: 最新研究が証明した 自分の小さな枠から抜け出す思考法』 (あさ出版、2020年)より。

              思い込んだり熟考を欠いたりして考え急いでしまうのが「クローズド思考」。そうでない思考のあり方を「オープン思考」と呼んでいるようです。

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            • ロジックモデルの4要素

              まえがき

              『1970年代以降、多くの非営利団体が仕事への取り組み方を変えようと、事業評価の手法を採用し始めた。その一般的な手法のなかにロジックモデルと呼ばれるものがある。(略)ロジックモデルはあらゆる事業を四つの要素に分解する。』

              リスト

              あとがき

              まえがきを含めて、ピーター シュライバー『BAD DATA 統計データの落とし穴: その数字は真実を語るのか?』 (ニュートンプレス、2021年)より。

              まえがきにある通り1970年代に開発されながら、「この手法はユナイテッド・ウェイ・オブ・アメリカが『Measuring Program Outcomes』(事業のアウトカムの測定)を出版する1990年代中ごろまで、ほとんど注目されなかった。」とのこと。

              アウトプットとアウトカムを分離したところが要点ですね。後者をどう定義し、どう測るか。

              「ロジックモデル」で検索すると最上位に来たのが『国際競技力向上施策の効果に関する評価について』(文部科学省、平成18年)という文書。この文書ではアウトカムをさらに3層に分けて定義していました。

              ちなみに本書はタイトルから予想される内容に反して、数式も図もなくひたすら文章が続く本です。

              ある目的の達成度合いを測るために指標を設けると、いつしかその指標を好ましい方向に操作することが目的と化し、当初の目的が損なわれる。そういったケーススタディをこれでもかと読ませてくれます。