投稿者: koji

  • ORID – 内省(的対話)のフレームワーク

    まえがき

    『「ORID法は、主にディスカッションのガイドとして用いられ、20~50人といった多くの人が話し合うときに便利です。それぞれのエネルギーが発散してバラバラにならないよう、焦点を合わせたい時に使います」』

    リスト

    あとがき

    まえがきを含めて、近藤 弥生子 『オードリー・タンの思考: IQよりも大切なこと』(ブックマン社、2021年)より。

    第4項目は Decision でしたが品詞が揃っていたほうがすっきりするので Decisional としたうえで引用しています。検索してみると、揺れはありますが Decisional のほうが多いかな。

    また「内省のフレームワーク」という見出しの下で紹介されていましたが、前書きに書かれているようなディスカッションのプロセスとして用いられていることをふまえて、タイトルに「(的対話)」を追加しました。

    構造としては経験学習そのもので、ほぼ 経験 → 内省 → 概念化 → 実験 をなぞっています。

    • 衝動性の3因子

      まえがき

      『近年の研究から、衝動性という用語は意味をもたず、研究においては3つの大きな因子に注目すべきと示唆されている。』

      リスト

      あとがき

      まえがきを含めて、ヴァージル・ジーグラー・ヒル他 『パーソナリティのダークサイド 社会・人格・臨床心理学による科学と実践』 (福村出版、2021年)より。

      リストは本文を編集して作成しています。刺激希求については下位項目の記述がありませんでしたが、「SSS – 刺激希求尺度」を参照のこと。参照すべき論文として参考文献(1)が挙げられていました。

      この3因子モデルはUPPS-Pモデル、すなわち

      • 切迫性 (Urgency) : 強いネガティブ情動または強いポジティブ情動に応じて不適応的な行動をとる傾向
      • 忍耐力のなさ (Lack of Perseverance): 辛抱強く課題に取り組み、その課題を終えることができない傾向
      • 熟慮性のなさ (Lack of Premeditation): 行動する前に注意深く考えない傾向
      • 刺激希求 (Sensation Seeking): 目新しく刺激的な経験や興奮を求める傾向

      をまとめなおすかたちで作られています(U は Negative Urgency のみだったが、Positive Urgency が -P として加わった)。

      勤勉性の欠如、切迫性、刺激希求。覚えやすいよう象徴的な言葉に置き換えてみます。

      「いますぐやりたい!」「せずにはいられない!」「たいくつ!」

      この本からの他のリスト

      参考文献

      (1) Cyders, Melissa A., and Gregory T. Smith. “Mood-based rash action and its components: Positive and negative urgency.” Personality and individual differences 43.4 (2007): 839-850.

    • SSS – 刺激希求尺度

      まえがき

      『刺激希求の概念化と測定方法に関する Zuckerman の主要な研究の1つとして、彼は Sensation Seeking Scale を用いて刺激希求の4つの下位概念を明らかにした。』

      リスト

      あとがき

      まえがきを含めて、ヴァージル・ジーグラー・ヒル他 『パーソナリティのダークサイド 社会・人格・臨床心理学による科学と実践』 (福村出版、2021年)より。

      リストとして引用した部分の引用元としては2008年の参考文献(1)が挙げられていました。

      どこか重複感のあるようなリストで、どうやって納得しようかとしばし考えた結果、次のようなオノマトペ風の言い換えを思いつき、自分なりには違いが分かりやすくなりました。

      刺激を求める人は、「ドキドキしたい、ワクワクしたい、パーッっといきたい、すぐにウンザリしてしまう」。

      この本からの他のリスト

      参考文献

      (1) Zuckerman, M. (2008). Personality and sensation seeking. In G. J. BoyleG. Matthews, & D. H. Saklofske The SAGE handbook of personality theory and assessment: Volume 1 — Personality theories and models (Vol. 1, pp. 379-398). SAGE Publications Ltd, https://www.doi.org/10.4135/9781849200462.n18

    • 多次元完全主義

      まえがき

      『多次元完全主義という概念は、同じ1990年に別々の研究グループによって提唱されている。』

      リスト

      あとがき

      まえがきを含めて、ヴァージル・ジーグラー・ヒル他 『パーソナリティのダークサイド 社会・人格・臨床心理学による科学と実践』 (福村出版、2021年)より。

      リストは本文を編集して作成しました。最初の文はママ引用、それ以降は本文のキーワードを盛り込んだ要約・引用です。

      参考文献(1)が提唱する枠組みに関連する研究を載せた文章の引用なので、これがザ・定義というわけではありません。

      自分が自分に完全であれと求める、自分が他者に完全であれと求める、他者が自分に完全であれと求める。わかりやすい枠組みなので収集。

      この本からの他のリスト

      参考文献

      (1) Hewitt, P. L., & Flett, G. L. (1991). Perfectionism in the self and social contexts: Conceptualization, assessment, and association with psychopathology. Journal of Personality and Social Psychology, 60(3), 456–470. https://doi.org/10.1037/0022-3514.60.3.456

    • AIが大惨事をもたらす4つの兆候

      まえがき

      『たとえば、ある企業が短い面接動画を分析するだけで優秀な人材を自動で特定できるソフトウェアを販売しているとしよう。しかしこの企業が実際にはAIによる大惨事を生みだそうとしているとしたら? その警告サインとはどんなものだろう?』

      リスト

      あとがき

      ジャネル・シェイン 『おバカな答えもAIしてる 人工知能はどうやって学習しているのか?』 (光文社、2021年)より。まえがきは本文の要約・引用です。リストは本文にやや加筆しつつ作成しました。

      動画分析による面接ソフトを例に、AIが間違える可能性を挙げている箇所でした。

      ただ項目にはやや重複がありそうです。ずるい近道(3)は、AIが解くべき問題(優秀な人材を見抜く)を正確に理解していない(2)ところから来るわけですよね。

      本書から学んだことと合わせて勝手に整理した「AIが問題を解決できない状況」のリストを、読書メモがてら作ってみました。

      1. AIに解かせたい問題の性質がAIにとって厄介である(幅が広い、長期記憶を要するなど)
      2. 人間がAIに解かせたい問題を正確に理解させられない(報酬関数を網羅できないなど)
      3. AIが学習に使うデータが適切でない(データにはほぼかならず何らかの偏りがある)

      本書は ”AI Weirdness” の著者。

      • 学習の四本柱

        まえがき

        『進化の途上で、ヒトが環境から情報を引き出す速さを最大にする四つの主たる機能が現れた。私はそれを学習の四本柱と呼ぶ。』

        リスト

        あとがき

        まえがきを含めて、スタニスラス・ドゥアンヌ 『脳はこうして学ぶ:学習の神経科学と教育の未来』 (森北出版、2021年)より。

        全体に説得力が高い本でしたが、なかでも著者が『私たちの脳に等しくある普遍的学習アルゴリズムの根本をなす』というこの四本柱が印象的でした。

        • 宇宙社会学の公理

          まえがき

          『「だから、(宇宙社会学の)最終的な研究成果は、純粋に理論的なものになる。ユークリッド幾何学のように、まずいくつかの単純な公理を設定し、それらを基盤にして、総合的な理論体系を導き出す」』

          リスト

          あとがき

          まえがきを含めて、劉 慈欣 『三体Ⅱ 黒暗森林 上』 (早川書房、2020年) より。

          スケールの大きなストーリーの鍵となる、シンプルな公理。

          • タイトル三体Ⅱ 黒暗森林 上
          • 著者: 劉 慈欣(著)、富安 健一郎(イラスト)、大森 望(翻訳)、立原 透耶(翻訳)、上原 かおり(翻訳)、泊 功(翻訳)
          • 出版社: 早川書房
          • 出版日: 2020-06-18
          • 3F – あらゆる生命体に共通する本能的行動

            まえがき

            『ミトコンドリアは原始的な存在で、めざしていることも単純だ。自分を生きつづけさせ、種を増殖させること。そのために神経系を支配し、無意識のうちに、あらゆる生命体に共通する3つの行動に集中するように仕向けることだ。』

            リスト

            あとがき

            まえがきを含めて、デイヴ・アスプリー 『シリコンバレー式超ライフハック』 (ダイヤモンド社、2020年)より。本文を編集してリスト化しました。

            権力、お金、セックス。たいていの人間はミトコンドリアの命を受けて、これら3つの追求に一生を費やしている。

            • 老化の典型的特徴

              まえがき

              『老化も、老化に伴う病気も、老化の「典型的特徴」が組み合わさった結果である。その特徴とは次の通りだ。』

              リスト

              あとがき

              まえがきを含めて、デビッド・A・シンクレア、マシュー・D・ラプラント 『LIFESPAN(ライフスパン): 老いなき世界』(東洋経済新報社、2020年)より。リストは本文中の箇条書きを一部編集のうえ引用しています。

              老化の唯一の原因は存在しないことが科学者のコンセンサスとなりつつある、という文脈の中で紹介されていました。このリスト自体には引用元が示されていないので、著者のまとめのようです。

              現時点で解明されている老化のメカニズムと、老化を遅らせられる可能性についての本。老化を遅らせるために著者が個人的にやっていることもさらっと紹介されているものの、健康法の本ではありません。

              「食事のカロリーを減らせ」「小さいことにくよくよするな」「運動せよ」以外に、医学的なアドバイスをするつもりはない。

              • タイトルLIFESPAN(ライフスパン): 老いなき世界
              • 著者: デビッド・A・シンクレア(著)、マシュー・D・ラプラント(著)、梶山 あゆみ(翻訳)
              • 出版社: 東洋経済新報社
              • 出版日: 2020-09-16
              • 破壊的リーダーシップの3段階

                まえがき

                『カオはスティーブ・ジョブズのリーダーシップ構造を独自の視点で解釈し、「破壊的リーダーシップのテクノロジー」(もしくはリーダーシップを育むために必要なプロセス)を醸成する上で、次の3段階が重要であると述べている。』

                リスト

                あとがき

                まえがきを含めて、フィリップ・コトラー、古森 重隆『NEVER STOP イノベーティブに勝ち抜く経営』(日本経済新聞出版、2021年)より。

                まえがきの「カオ」とは Richard Kao 。リスト部分は彼の著書 “Disruptive Leadership: Apple and the Technology of Caring Deeply–Nine Keys to Organizational Excellence and Global Impact” からの引用です。

                噴火、構築、破壊。原著を見てみると、eruption, construction, disruption でした。

                まずはリーダーによる組織内での、ないし個人的な「噴火」が必要で、それが3つしかないステップの1つである。「噴火」という言葉のインパクトに惹かれて収集しました。