〈臨床の知〉の構成原理


まえがき

『〈臨床の知〉は、科学の知の三つの構成原理を先のように端的に、(1)普遍主義、(2)論理主義、(3)客観主義と呼ぶとき、そのそれぞれに対して、(1)コスモロジー、(2)シンボリズム、(3)パフォーマンスとわたしが呼ぶものを構成原理としている。』

リスト

あとがき

まえがきを含めて、中村 雄二郎 『臨床の知とは何か』((岩波書店、1992年)より。

科学の知(「近代科学の性質」を参照)と臨床の知は次のように対比されています。

科学の知は、抽象的な普遍性によって、分析的に因果律に従う現実にかかわり、それを操作的に対象化するが、それに対して、臨床の知は、個々の場合や場所を重視して深層の現実にかかわり、世界や他者がわれわれに示す隠された意味を相互行為のうちに読み取り、捉える働きをする

  • タイトル臨床の知とは何か
  • 著者: 中村 雄二郎(著)
  • 出版社: 岩波書店
  • 出版日: 1992-01-21

この本からの他のリスト

タグ

科学 知恵 臨床の知 近代科学

関連リスト

Posted on

in