投稿者: koji

  • 意思決定の7つのスタイル

    まえがき

    『どのように意思決定しているのかを理解すると、より自分の考え方を知ることができます。意思決定のスタイルは、あなたの長所と短所を教えてくれます。』

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    あとがき

    The 7 Styles of Decision Making“(Entrepreneur)より意訳。まえがきは「自分の意思決定のスタイルを知ろう」(ライフハッカー[日本版])からの引用です。

    いずれも、Jeff Shinabarger “Yes or No: How Your Everyday Decisions Will Forever Shape Your Life”を紹介する記事。

    独特な分類で面白い。本も読みたくなりましたが、出版後1年半経って未訳ということは、訳書で読むのは無理かな。

    • 融資の5原則

      まえがき

      『金融機関の融資の可否を判断する上で考慮すべき基本原則として、公共性、安全性、収益性、流動性、成長性、という5つが一般にあげられる。』

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      あとがき

      まえがきを含めて、吉岡 伸一『金融機関の役職員の融資決裁における責任』(参考文献1) より。本文の体裁を変更してリスト化しています。また「収益性の原則」の部分は文章にも手を入れたうえで引用しています。

      まえがきに「という5つが一般にあげられる」とある通り、この5原則自身は著者の作品ではないのですが、わかりやすい説明を公共性の高いサイトで検索して、本文書に行き当たりました。

      なぜこの5つなのか。ちょっと調べた限りではザ・原典は見つかりませんでした。ちなみに海外の記事には、公共性の代わりに多様性といった別の原則を置いているものもありました(2)。

      参考文献

      (1) 吉岡伸一. “金融機関の役職員の融資決裁における責任.” 岡山大學法學會雜誌 56.3・4 (2007): 890-870.
      (2) たとえば、文脈は異なるものの “5 Important Principles Followed by the Banks for Lending Money“(YourArticleLibrary.com)

    • 3つの輪(スタニスラフスキー)

      まえがき

      舞台俳優が自分をコントロールするために注意を向けるべき「3つの輪」とは。

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      あとがき

      Performance Anxiety: Constantin Stanislavski’s Concept of Public Solitude” (College Music Symposium)より。コンスタンチン・スタニラフスキー(Konstantin Stanislavsky – Wikipedia)はロシアの演出家。舞台俳優はスポットライトを切り替えるようにこれら3つの輪を切り替えていくことで、自分を見失わずに済むという話。

      鴻上 尚史『あなたの魅力を演出するちょっとしたヒント 』に、スタニスラフスキーの発案した概念(の翻案)として次のリストがありました。

      * 第一の輪 一人の状態
      * 第二の輪 相手に関心・集中する状態
      * 第三の輪 周りすべてに関心・集中する状態

      これは事実上、独り/二人/たくさんという切り口。独白、目の前の人に話しかける、大勢に向かって話すといった3つのモードを使いこなそうという文脈で説明がありました。

      スタニラフスキーの言っていたのは、注意のスポットライトを、自分の世界/安心できるゾーン/舞台全体と切り替えようという話。常に小さい輪から初めて大きくしようとか、緊張したら小さい輪に戻ろうとか、そういった話です。

      • 理性の三段階評価(苦情の分類、村上春樹)

        まえがき

        『我々はこの作業(注:苦情の分類)を「理性の三段階評価」と呼んでいます。しかしこれはもちろん、職業上の冗談です。気にしないで下さい。』

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        あとがき

        まえがきを含めて、村上 春樹「カンガルー通信」(『中国行きのスロウ・ボート』所収、中央公論社、1997年)より。

        常軌を逸しているとしか思えない行動に及んでいる主人公が、「職業上の冗談」と呼ぶ、まっとうな苦情の分類。痛々しくも恐ろしい。

        • 創造性を妨げる学習習慣

          まえがき

          『これらすべてが組み合わさって、新しいものを知覚することできず、それゆえ独創的というよりはむしろ凡庸な人を作り出すのです。』

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          あとがき

          まえがきを含めて、デヴィッド・ボーム『創造性について―新しい知覚術を求めて』(コスモスライブラリー、2013年)より。本文を編集してリスト化しました。

          全体に難解な本で、リストの材料を見つけるのにも苦労しました。サブタイトルにあるとおり、キーワードは「知覚」。

          • タイトル創造性について―新しい知覚術を求めて
          • 著者: デヴィッド ボーム(著)、充, 渡辺(監修)、Bohm,David(原著)、葉子, 大槻(翻訳)、純一, 大野(翻訳)
          • 出版社: コスモスライブラリー
          • 出版日: 2013-07-01
          • 経営者が持つべき3つのレンズ(視点)

            まえがき

            『「リーダーシップと企業倫理」では、経営者は3つのレンズ(視点)を同時にもたなくてはならないと教えます。』

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            あとがき

            ハーバードが「倫理」を必修にする理由:カシーク・ラマンナ准教授に聞く(1)』(日経ビジネスオンライン、2014/10/2)より。記事本文および後述の書籍をやや編集して引用しています。

            佐藤 智恵『ハーバードはなぜ仕事術を教えないのか』(日経BP社、2015年)で、以下のような文章を読みました:
            『ハーバードでは、こうしたグレーな状況に直面した時には、「LCA分析」をするように、と教えています。LCA分析とは、簡単に言えば、経済、法律、倫理の3つの視点から状況を分析することです。』
            LCAは経済、法律、倫理の頭文字だろうと思いましたが見当がつきません。”Karthik Ramanna” “LCA Analysis” などの言葉で准教授の書いた記事や論文を検索しても見つからず……。どうも、氏の担当する科目名『「リーダーシップと企業倫理」(Leadership and Corporate Accountability、通称LCA)』のようです。

            頭文字で覚えるならELM (Economy、Legitimacy、Morality) 分析かな。

            • 自ら考え、創造する力(上田 正仁)

              まえがき

              『「自ら考え、創造する力」は、大きく3つの力に分解することができます。』

              リスト

              あとがき

              まえがきを含めて、上田 正仁『東大物理学者が教える「考える力」の鍛え方』(ブックマン社、2013年)より。

              問題を見つけて、解く。解けるまで諦めない。枠組感は高いのですが、第3項目は持続力とか、造語が許されるなら追究力とか、そのあたりが妥当なように思います。「人間力」というと度量の大きさや人望といったコミュニケーション系の力が含まれるように感じられるので。

              • 夢の記憶を評価する8段階

                まえがき

                『夢は非常に幅広いために、各づけ、順位づけ、採点の方法にもいくつか異なるものがある。』

                リスト

                あとがき

                まえがきはペネロペ・ルイス『眠っているとき、脳では凄いことが起きている: 眠りと夢と記憶の秘密』(インターシフト、2015年)より。このまえがきに続いて
                『たとえば、0(夢をまったく見ない)から7(五つ以上の段階から成る非常に長く続く夢)までの8ポイントの格付けを使用する場合がある。』
                とあり、興味を引かれました。この部分の参考文献として示されていたのが参考資料(1)。しかしこれを読むことができなかったので、類似のスケールと思われる参考資料(2)から翻訳・引用したのがリストです。

                  (参考資料)
                  (1) Dement, William C. Some must watch while some must sleep. Vol. 37. San Francisco Book Co., 1976.

                    (2) Caillois, Roger. The Dream and Human Societies. No. 4. Univ of California Press, 1966.

                    • タイトルDream and Human Societies
                    • 著者: Von Grunbaum, Gustave(著)、Caillois, Roger(著)
                    • 出版社: Univ of California Pr
                    • 出版日: 1966-06-01
                    • 新優生学の3手法

                      まえがき

                      『霜田氏は2003年に発表した論考のなかで、先端医療技術による生命や遺伝的質への介入の手法を次の三つに大別する。』

                      リスト

                      あとがき

                      まえがきを含めて、行方 史郎『IQは金で買えるのか――世界遺伝子研究最前線』(朝日新聞社、2015年)より。まえがきにあるとおりリスト部分は「霜田氏の論考」(参考文献1)からの編集・引用です。

                      タイトルの「新優生学」についても、本書から引用します。
                      『主に国家が社会政策として行う従来の優生学と対比して、個人の自発的選択による遺伝的な「質」への介入を「新優生学」と呼ぶ。』

                      わかりやすい枠組みです。段階型の好例として収集。

                        参考文献

                        (1) 霜田求. “生命の設計と新優生学.” 日本医学哲学・倫理学会 『医学哲学 医学倫理』 (2003).

                      • 知能を構成する3要素

                        まえがき

                        研究者たちは、知能を構成する要素を、少なくとも3つ発見している。

                        リスト

                        あとがき

                        IQ Is A Myth: Intelligence Has At Least Three Components” (PsyBlog, 2015-12-16) より。参考文献(1)からの引用です。ざっと見てみると、12の異なる知能テストの結果を因子分析して3つの要素を見出しているみたいです。これらの能力は脳の異なる領域が担っているとのこと。g因子を構成する要素を特定したという感じです。

                        考える材料を頭に入れて(短期記憶)、考えて(推論)、言葉にする(言語能力)。そう考えると機能的に独立した要素かなと思えますし、記憶や推論の一部は言葉によって行われているとすると、完全には独立していないようにも思えます。ちゃんと参考文献を読んでみよう。

                        参考文献

                        (1) Hampshire, Adam, et al. “Fractionating human intelligence.” Neuron 76.6 (2012): 1225-1237.