投稿者: koji

  • 探究心をむしばむ4つの社会トレンド

    まえがき

    『四つの社会トレンドが隠れた真実への探求心を根っこから摘み取ろうとしている。』

    リスト

    あとがき

    まえがきを含めて、ピーター・ティール他『ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか』(NHK出版、2014年)より。著者は、現代はいわゆるフロンティア・スピリットを発揮しづらい状況にあると考えています。その理由を考察した文章を要約してリスト化しました。

    まえがきの「隠れた真実」は、本書のキーワードの一つ。現状を疑い、隠れた真実を粘り強く考えることの価値が繰り返し語られています。

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  • ビジネスプランが答えるべき7つの質問

    まえがき

    『どの業界かにかかわらず、この質問のすべてに答えるのが優れたビジネスプランだ。もしきちんとした答えがないのなら、君はたび重なる「不運」に見まわれて、会社は破綻するだろう。』

    リスト

    あとがき

    まえがきを含めて、ピーター・ティール他『ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか』(NHK出版、2014年)より。本書を貫くメッセージを質問文として表現したというイメージです。加えて1章を割いて、アメリカのクリーンテクノロジー業界を題材にして各項目を解説しています。

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  • 企業運営の3つの役割

    まえがき

    『企業内の不一致の原因を考えるには、次の三つの役割を区別するとわかりやすい。』

    リスト

    あとがき

    まえがきを含めて、ピーター・ティール他『ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか』(NHK出版、2014年)より。

    よく「所有と経営の分離」といいますが、このリストには統治という第3の役割が入っています。正確な意味を調べるために、原書で用いられている単語を探して各リスト項目に付しておきました。

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  • 類推の4つのアプローチ(シネクティクス)

    まえがき

    『類推の一般的なアプローチは、創造工学(シネクティクス)と呼ばれ、次の4タイプを用いることが多い。』

    リスト

    あとがき

    まえがきを含めて、ヴィジェイ・クーマー『101デザインメソッド ―― 革新的な製品・サービスを生む「アイデアの道具箱」』より。

    シネクティクスという言葉を初めて目にしました。synecticsで検索すると、創造的に考えるための手順が定義されていることがわかります。それらを斜め読みした限りでは、
    特に直接的類比(Direct analogy)と擬人的類比(Personal analogy)が重要そう。

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  • POEMS – 状況観察のフレームワーク

    まえがき

    『POEMSは、そのコンテクストに存在する要素を把握するための観察型調査フレームワークだ。』

    リスト

    あとがき

    まえがきを含めて、ヴィジェイ・クーマー『101デザインメソッド ―― 革新的な製品・サービスを生む「アイデアの道具箱」』より。

    ここでのコンテクストとは『提供するもの(製品、サービス、経験、ブランドなど)が存在する/存在しそうな環境に影響を及ぼす「状況や出来事」』のこと。

    たとえば、会議で使うホワイトボードに代わる製品を開発しているとします。現状の会議を観察するとして、何を観るのか。白紙から考えるのは難しいですが、こういうフレームワークがあると助かりそうです。

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  • 不景気に企業がカットしがちな6K

    まえがき

    不景気に企業がカットしがちな費用と、カットによる副作用とは。

    リスト

    あとがき

    澁谷 耕一『感謝する力 澁谷流-輝く未来の見つけ方』(きんざい、2012年)より。→の右側の副作用の部分は、半分ほどこちらでの作文です。

    投資の意味合いが強いコストの削減は何を意味し、どんな帰結を招くか。著書からかいつまんで引用します。

    『つまり未来へのお金はすべてカットし、後に残るのは終身雇用のためにクビを切れない社員に対する人件費だけです。(略)お金が減らないよう、ただじっとしているだけです。(略)そのうちに悪循環に陥り、人件費すらおぼつかなくなる可能性もあります。』

    • リーマンショックの背景にあった金融システムの変化

      まえがき

      2007年に始まり2008年に深刻化した経済危機の背景にあった、金融システムの変化とは。

      リスト

      あとがき

      まえがきを含めて、マーティン・ウルフ『シフト&ショック──次なる金融危機をいかに防ぐか』(早川書房、2015年)より。解説部分は本文の要約ですが、長い文章をまとめたので多少不正確かも。

      非常に網羅感の高いリストだったので思わず収集。

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    • バブルの5段階

      まえがき

      『ミンスキーはバブルには五つの段階があるとしている。』

      リスト

      あとがき

      まえがきを含めて、マーティン・ウルフ『シフト&ショック──次なる金融危機をいかに防ぐか』(早川書房、2015年)より。まえがきのミンスキーとは経済学者のハイマン・ミンスキー(1)。幸いなことに、著者が挙げていた参考文献は2つともオンラインで読めます(2)(3)。

      【陶酔】の終わりから【パニック】が始まるあたりの描写も、かいつまんで引用します。

      新しい買い手が借り入れをできなくなると、値上がりは止まる。(略)だれも買いたがらない資産を保有したいとはだれも思わない。これが「ミンスキーの瞬間」である。(略)「より馬鹿な市場参加者」がいなくなると、値上がりを見込んで借り入れていた人は資産の売却を余儀なくされる。

      上記からすると、第4項目は【利益確定】よりも【新しい買い手の枯渇】というほうがふさわしい気もします。

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      参考文献

      (1) Hyman Minsky (Wikipedia)
      (2) The Minsky Moment (The New Yorker)
      (3) 5 Steps Of A Bubble (Investopedia)

    • 3B – アイディアが生まれる場所

      まえがき

      『ヘッフェルナノーバはおもしろい考察をしている。インスピレーションについて語った科学者の経験を分類すると、Bのつく場所で閃くことが多いというのだ。』

      リスト

      あとがき

      まえがきを含めて、トーマス・セドラチェク『善と悪の経済学』(東洋経済新報社、2015年)より。チェコ人の著者が引用しているヤナ・ヘッフェルナノーバもやっぱりチェコ人で、参考文献として挙げられている書籍(1)は日本語にも英語にも訳されていないようです。

      風呂とベッドはいいとして、「バス」とはまた、苦しまぎれの語呂合わせのような、チェコ人のライフスタイルが垣間見えるような。検索してみると『チェコ共和国はヨーロッパで最も充実した鉄道ネットワークを持つ国の一つで、安心できる公共バスシステムも持っています』(Czech Republic)とのことなので、チェコの科学者はバスの中で過ごす時間が実際に長いのでしょう。

      この小粒なリストを敢えて収集しておこうと思ったのは、馬上、枕上、厠上の「三上」(欧陽脩 – Wikipedia)と並べておきたかったから。

      • タイトル善と悪の経済学
      • 著者: トーマス・セドラチェク(著)、村井 章子(翻訳)
      • 出版社: 東洋経済新報社
      • 出版日: 2015-05-29

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      参考文献

      (1) Jana Heffernanová “Tajemství dvou partnerů”

    • 七元徳(キリスト教)

      まえがき

      『「トマス・アクィナスは一三世紀半ばに、七つの徳の中に思慮を含めた。すなわち、広い意味での要領や能力、控えめな利己心、合理性を徳に含めた」。』

      リスト

      あとがき

      まえがきは、トーマス・セドラチェク『善と悪の経済学』(東洋経済新報社、2015年)からの引用です。この部分は丸ごとマクロスキー(1)からの引用なので『「」』になっています。

      前半の4つは枢要徳(四徳、四元徳)と呼ばれる、古代ギリシャから伝わる徳目。後半の3つは聖パウロの手紙に書かれた、キリスト教が重視する徳目(対神徳と呼ばれるようです)。まえがきの「思慮」はリストの「知恵」を指します。

      • タイトル善と悪の経済学
      • 著者: トーマス・セドラチェク(著)、村井 章子(翻訳)
      • 出版社: 東洋経済新報社
      • 出版日: 2015-05-29

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      参考文献

      (1) Deirdre N. McCloskey, “The Bourgeois Virtues: Ethics for an Age of Commerce

      * パウロ (Wikipedia)
      * Seven virtues (Wikipedia)
      * Cardinal virtues (Wikipedia)
      * Theological virtues (Wikipedia)