まえがき
『「社内の常識」はすぐに見つかるだろう。(略)以下のシンプルな問いを自分に投げかけてみよう。』
リスト
- この会社では、どのようなタイプのマネジャーが高く評価されているか。その理由は何か。
- 予算を獲得しやすいプロジェクト、獲得しにくいプロジェクトの特徴はそれぞれ何か。
- 「優れた成果」とは何を指すか。このように称えられるためには、何に秀でる必要があるか。
- 経営陣は、自社以外にどういった企業に大きな敬意を払っているか。それはなぜか。
- 経営陣はどのような経歴を持っているか。全員が生え抜きか。
- 生え抜き以外のマネジャーを、会社はどう処遇しているか。彼らはどのようにして会社になじむだろう。彼らが会社におよぼす影響と勤続期間はどれくらいか。
- 経営陣は、反対意見にどう対処するか。意見の違いをまとめるうえで、社内の階層制はどういった役割を果たしているか。
- リスクをどう評価し、どのような姿勢で向き合うか。失敗への対処法は何か。
あとがき
まえがきを含めて『イノベーションの新時代』より。このリストに続く文章も引用しておきます。
『以上の答に共通する傾向は何か、探ってほしい。狙いは、「何が優れたマネジメントか」について、社内に深く根づいた信念を掘り起こすことである』
問いかける人が持っている前提までもが浮き彫りになるような質問です。複数の社員がそれぞれの答えを共有することで「社内の常識として共有されていること」+「社内の常識と自分が思っていること」が分かるのでは。
- タイトル: イノベーションの新時代
- 著者: M S クリシュナン(著)、C K プラハラード(著)、有賀 裕子(翻訳)
- 出版社: 日本経済新聞出版
- 出版日: 2009-06-11