まえがき
『(とにかくびっくりするぐらい豪華な22人の起業家への)インタビューの結果、クリステンセンらはイノベーティブ・アントレプレナーに共通する思考パターンは、以下の四つにまとめられると主張しました。』
リスト
- 【クエスチョニング(Questioning)】 現状に常に疑問を投げかける。”What if”(もし~なら)を考え続ける。
- 【オブザーヴィング(Observing)】 興味を持ったことを徹底的にしつこく観察する。
- 【エクスペリメンティング(Experimenting)】 それらの疑問・観察から、仮説を立てて実験する。
- 【アイデア・ネットワーキング(Idea Networking)】 「他者の知恵」を活用する。
あとがき
まえがきを含めて、入山 章栄『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』(日経BP社、2015年)より。参考文献(1)からの引用。
本書では、まえがきにあるように「思考パターン」となっていますが、引用元の論文(1)では ”The four behaviors” となっているので、タイトルは「行動パターン」としました。
さらに、論文では4つの行動の他に2つの認知パターンが抽出されています。その2つとは、「関連づけ思考」(associational thinking or pattern recognition) と「現状を変えたいという欲求」。
この論文の3年後(2011年)に刊行された『イノベーションのDNA 破壊的イノベータの5つのスキル』では、4つの行動パターンと前者の関連づけ思考を「5つのスキル」としています。(「破壊的イノベータが発揮している5つのスキル」 (*ListFreak) )
- タイトル: ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学
- 著者: 入山 章栄(著)
- 出版社: 日経BP
- 出版日: 2015-11-20
この本からの他のリスト
- タイトル: イノベーションのDNA 破壊的イノベータの5つのスキル (Harvard Business School Press)
- 著者: クレイトン・クリステンセン(著)、ジェフリー・ダイアー(著)、ハル・グレガーセン(著)、櫻井 祐子(翻訳)
- 出版社: 翔泳社
- 出版日: 2012-01-18
この本からの他のリスト
参考文献
(1) Dyer, Jeffrey H., Hal B. Gregersen, and Clayton Christensen. “Entrepreneur behaviors, opportunity recognition, and the origins of innovative ventures.” Strategic Entrepreneurship Journal 2.4 (2008): 317-338.