丁寧なコミュニケーションのための3要素(ポライトネス理論)


まえがき

『ブラウンとレビンソンは、言葉が相手を傷つける可能性を中心的なアイディアとして、コミュニケーションにおける丁寧さを説明するポライトネス理論を提案しました。(略)この3つの足し合わせによって、相手の顔をつぶす危険度、つまり丁寧さが決まると考えるのです。』

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あとがき

まえがきを含めて、時本 真吾『あいまいな会話はなぜ成立するのか (岩波科学ライブラリー)』 (岩波書店、2020年)より。

行為xの危険度 = 距離+力+負荷度(x)。関係の疎遠な、目上の人に対する、深刻な行為は、危険。つまり丁寧なコミュニケーションを心がけるならば、相手との距離と力関係、そして行おうとする行為の負荷度を考慮に入れて行動すべき、ということでしょうか。

この公式は参考文献[1]からの引用だそうです。著者らはこの公式が普遍的なものであると主張しているとのこと。

タイトルあいまいな会話はなぜ成立するのか

著者: 時本 真吾(著)

出版社: 岩波書店

出版日: 2020-06-13

参考文献

[1] ペネロピ・ブラウン、スティーヴン・C・レヴィンソン『ポライトネス 言語使用における、ある普遍現象 Politeness:Some Universals in Language Usage』 (研究社、2011年)

タイトルポライトネス 言語使用における、ある普遍現象 Politeness:Some Universals in Language Usage

著者: ペネロピ・ブラウン(著)、スティーヴン・C・レヴィンソン(著)、田中 典子(監修)、田中 典子(翻訳)、斉藤 早智子(翻訳)、津留崎 毅(翻訳)、鶴田 庸子(翻訳)、日野 壽憲(翻訳)、山下 早代子(翻訳)

出版社: 研究社

出版日: 2011-08-20

タグ

コミュニケーション 会話 ポライトネス 語用論

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