投稿者: koji

  • 憎悪をなくすための7つのステップ

    まえがき

    『これから紹介するのは、自分の偏見(その多くが無意識のものだ)が差別と憎悪に満ちた行動に代わるのを防ぐ一連のステップだ。』

    リスト

    あとがき

    まえがきを含めて、マシュー・ウィリアムズ『憎悪の科学: 偏見が暴力に変わるとき』 (河出書房新社、2023年)より。本文の見出しを引用してリスト化しました。これらのステップは13~14ページにわたって詳細に解説されています。

    わかりづらい部分をすこし補足します。1の「誤報」とは、人間の脳が脅威を感じたときに反射的に発する非常警報のうち、実際には脅威でないものに対する警報を指しています。

    また6の「フィルターバブル」とは「エコーチェンバー」のオンライン版を指しています。エコーチェンバーとは、『個人が、同好の士の好む情報にさらされる現象』のこと。著者は、フィルターバブルという言葉にはアルゴリズムの関与が示唆されると述べています。

    • 回復に向かうための「4つの行い」

      まえがき

      『休息とは、ただ休めばいいわけではない。良い休み方がある。アレックス・スジョン-キム・パンは(略)適切な休息と回復のための4つの主な要素をあげている。』

      リスト

      あとがき

      まえがきを含めて、ジョン・フィッチ、マックス・フレンゼル『TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術』 (クロスメディア・パブリッシング、2023年)より。リストは本文からの引用です。リストそのものは、アレックス・スジョン-キム・パン『シリコンバレー式 よい休息』 (日経BP、2017年)からの引用とのこと。

      たしかに、リラックスばかりが休息ではないですね。気晴らしに他のことをするのが休息になるのは経験からしてもうなずけます。それをコントロール(やることを自分で決める)、マスタリー(何かを練習する)、ディタッチメント(他のことに没頭する)と具体的に分類定義したところに、急速についての深い考察が窺えます。『よい休息』も読んでみよう。

        • タイトルシリコンバレー式 よい休息
        • 著者: アレックス・スジョン-キム・パン(著)、野中 香方子(翻訳)
        • 出版社: 日経BP
        • 出版日: 2017-05-25
        • 死の恐怖の8次元

          まえがき

          『恐怖の程度はいろいろですが、死の恐怖には8つの次元があります。』

          リスト

          あとがき

          まえがきを含めて、アーサー・C・ブルックス『人生後半の戦略書 ハーバード大教授が教える人生とキャリアを再構築する方法』 (SBクリエイティブ、2023年)より。

          本文をリスト化しました。この部分の引用元は参考文献[1]。この8つをどうやって導き出したのか、またどんな言葉で定義されているかに興味があったのですが簡単に読める状態になかったので、文献[1]を引用している文献[2]からの引用を各項目の最後に添えました。両文献で列挙の順序が違っていましたので、順序はそれほど重要ではないのでしょう。

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          参考文献

          [1] Hoelter, Jon W., and Janice A. Hoelter. “The relationship between fear of death and anxiety.” The Journal of Psychology 99.2 (1978): 225-226.

          [2] Pandya, Apurva-kumar, and Tripti Kathuria. “Death anxiety, religiosity and culture: Implications for therapeutic process and future research.” Religions 12.1 (2021): 61.

        • 歳を取ってからの生き方(キケロ)

          まえがき

          “キケロは晩年、『義務について』と題する息子宛ての公開書簡を書き、高潔な人が負うべき責任について語っています。”

          リスト

          あとがき

          まえがきを含めて、アーサー・C・ブルックス『人生後半の戦略書 ハーバード大教授が教える人生とキャリアを再構築する方法』 (SBクリエイティブ、2023年)より。リストは本文を一部編集しつつ引用して作成しました。

          この本からの他のリスト

          参考文献

          • タイトル義務について
          • 著者: キケロー(著)、泉井 久之助(翻訳)
          • 出版社: 岩波書店
          • 出版日: 1961-07-25
          • バブル・トライアングル

            まえがき

            『本書で言うバブル・トライアングルは、バブルの必要条件(略)を表している。そこに技術や政治という火花が付加されて初めて、バブルの十分条件になる。』

            リスト

            あとがき

            まえがきを含めて、ウィリアム・クイン、ジョン・D・ターナー『バブルの世界史 ブーム・アンド・バストの法則と教訓』 (日経BP 日本経済新聞出版、2023年)より。リストは本文を要約・引用して作成しました。

            著者らはバブルを火事に喩えています。火事は酸素・燃料・熱の3要素が揃ったところに火花が発せられることで起きます。同様に、金融バブルは市場性・通貨と信用・投機の3要素が揃った状況に、技術革新と政府の政策という火花が点火されて生じるということです。

            • キルスコアを測る5つのカテゴリー

              まえがき

              『本書では、これから、環境危機と社会危機について論じる。(略)5つの分野のキルスコア ――すなわち将来的な殺人の規模―― を調査し、死者数を割り出していく。』

              リスト

              あとがき

              ヤコブ・トーメ『ザ・キルスコア 資本主義とサステナビリティーのジレンマ』 (日経ナショナル ジオグラフィック、2023年)より。

              著者はキルスコアというアイディアを系統的音楽学センターの所長であるリチャード・パーンカットの論文から得たと述べています。

              内容は、人間を1人死に追いやるのにどれだけの温室効果ガスが必要か、というものだった。(略)もし、死者を出す温室効果ガスの最小値(閾値)を算定できれば、それが死に追いやる人の数――キルスコア――の出発点となるはずだ。

                参考文献

                [1] Parncutt, Richard. “The human cost of anthropogenic global warming: semi-quantitative prediction and the 1,000-tonne rule.” Frontiers in psychology 10 (2019): 2323.

              • オピオイドの種類

                まえがき

                『オピオイド(Opioid)は、ケシから採取されるアルカロイドや、そこから合成された化合物、また、体内に存在する内因性の化合物を指す。』

                リスト

                あとがき

                まえがきは 「オピオイド」(Wikipedia) から、リストはマーシャル・ブレイン『人類滅亡の科学 「滅びのシナリオ」と「回避する方法」』 (日経ナショナル ジオグラフィック、2023年)からの引用です。本書がカバーする25の「滅びのシナリオ」はすべて目次に載っています。本リストが載っている「オピオイド中毒」はそのシナリオの一つ。

                ここ数年アメリカ文化の本でオピオイドという単語をよく見かけるようになりました。代表的な種類や相対的な効き目がまとめられていたので収集。

                • 企業のミッション・ステートメントが満たすべき4つの基準

                  まえがき

                  『ミッション・ステートメントが効果的であるためには、次の4つの基準を満たさなければならない。』

                  リスト

                  あとがき

                  まえがきを含めて、ウルリッヒ・ピドゥン『全社戦略 グループ経営の理論と実践』 (ダイヤモンド社、2022年)より。リストは本文中のリストそのままの引用です。

                  多くの場合、語尾が揃っていなかったり冗長だったり、ちょっといじりたくなってしまいます。そこで原著を確認したり意訳したりして編集したうえで引用しています。しかしこのリストはその必要を感じませんでした。

                  リスト形式ではないものの印象的な文章をもう一つ引用します。

                  大半のミッション・ステートメントには、簡単で覚えやすく、 心が躍るようなキャッチフレーズと、その重要な構成要素についての詳細な説明がある。ミッション・ステートメントには、パーパスにフォーカスしたものがある一方、パーパスの実現方法とその活動の重点とは何かを説明したものもある。

                  • 科学的な実験のための合言葉(さかなあじでひもの)

                    まえがき

                    『科学的な実験に重要な事項の頭文字をとって合言葉をつくり実験計画を立てる際に「考える視点を与え思考を補助する」ことによって、実験計画力が高まるのではないか。』

                    リスト

                    あとがき

                    まえがきを含めて、参考文献[1]より。リストは本文および図表から作成しました。この合言葉の目的は、『理科における小学生の実験計画力を育成する』こと。各項目の最後に付けた〈〉内の単語は、各項目がこの研究における「実験計画力」および「科学的」の定義にどう関連付けられているかを示しています。その定義の部分を下に引用します。

                    これ(引用者注:合言葉)は、本研究における実験計画力の定義「予想を立て、科学的な知識と理解を用いて様々な考えを調査できる形式に変換し、適切な方略を計画するとともに、収集しようとするデータの範囲と程度、技法、装置、及び用いる材料を決定する能力」と「科学的」の3要件である「実証性」、「再現性」、「客観性」を考慮して、児童が実験方法を考える視点として独自に作成したものである。

                    ひさしぶりに「カンカラコモデケア」「カモデシャビトゲン」「キドニチカケ・モ」的な、ちょっと無理めの頭字語(失礼)を発見してしまいました。

                    参考文献

                    [1] 岸田 拓郎, 小倉 康, 実験計画力を育成する「実験計画シート」の開発とその有効性の検討, 理科教育学研究, 2018, 59 巻, 1 号, p. 39-48

                  • 情報倫理の4原則(セヴァーソン)

                    まえがき

                    『情報倫理で取り扱う領域(略)に関してリチャード・セヴァーソン (Richard Severson) は1997年に次の4つの原則を提示しています。』

                    リスト

                    あとがき

                    まえがきを含めて、髙橋 慈子、原田 隆史、佐藤 翔、岡部 晋典『【改訂3版】情報倫理 ネット時代のソーシャル・リテラシー』 (技術評論社、2023年)より。リストは本文のリストからの引用です。ただし最初の2項目に元の英語が充てられていなかったので、原著[1]から引用しました。

                    原著ではこの原則 (The Principles of Information Ethics) を倫理的な判断に適用するステップも示されていました。

                    The Four-Step Method of Principled Ethics

                    1. Get the facts straight.
                    2. Identify the moral dilemma (inspect the facts in light of your moral feelings).
                    3. Evaluate the moral dilemma using the principles of information ethics to decide which side has the most ethical support.
                    4. Test your solution: will it stand up to public scrutiny?

                      参考文献

                      [1] Severson, Richard J. The principles of information ethics. ME Sharpe, 1997.