投稿者: koji

  • 消防活動標準守則十箇条(アメリカ林野局)

    まえがき

    『消防活動の守則は、軍隊の〈一般守則〉にならって作成されるものと決定された。』

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    あとがき

    まえがきを含めてノーマン・マクリーン『マクリーンの渓谷―若きスモークジャンパー(森林降下消防士)たちの悲劇』からの引用です。Wikipedia(英語版)に”Ten Standard Firefighting Orders“がありますが、本書とはやや細部が違っています。

    まえがきに示したように、軍隊の〈一般守則〉を雛形として作成されたとのこと。これを作成したときのエピソードとして、元海兵隊員だった森林保護官が『たまたま外のバス停に立っていた海兵隊員をつかまえて、二人で〈一般守則〉を素早く“復元”してみた』と書かれています。

    十か条ものリストを諳んじるには、かなりの努力が必要です。どのように活用されているのか、さらに調べてみようと思います。

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  • 山火事に対処する消防士の心得

    まえがき

    『心理学者のカール・ワイクは、昔から、腕のいい消防士は四つの簡単なサバイバル・ガイドラインを心に刻んできたと言う。』

    リスト

    あとがき

    まえがきはバリー・シュワルツ、ケネス・シャープ『知恵―清掃員ルークは、なぜ同じ部屋を二度も掃除したのか』からの引用です。リストはノーマン・マクリーン『マクリーンの渓谷―若きスモークジャンパー(森林降下消防士)たちの悲劇』の本文を編集して作成しました。『知恵』にも同じようなリストがあるのですが、こちらのほうがややわかりやすかったので。

    こういった、緊急事態に専門家が使う行動指針を収集しています。行動指針としては向かい火を放つ、尾根へ逃げる、火中に飛び込む(ことで燃え尽きた場所に移動する)の3か条。最後の項目は常に肝に銘じるべき心得です。ただ火に追われるままに逃げるのではなく、常に状況をコントロールするように心がけよという意味かな。

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  • 認知的意思決定モデル(RPDモデル)の3ステップ

    まえがき

    『人は現場でいかにして自分の経験を生かし、意思決定を行うのか』。

    リスト

    あとがき

    まえがきは、ゲーリー・クライン『決断の法則―人はどのようにして意思決定するのか?』より。リストも同書からですが、モデルは複雑な図で示されており、リスト化にあたってかなり作文しています。

    とても「粗い」印象ですが、たしかに即興的な意思決定とはこんな感じだなと納得できます。

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  • 3種類の仕事観

    まえがき

    多くの人々は、仕事をジョブ、キャリア、あるいはコーリングと見なしている。

    リスト

    あとがき

    久世 浩司『「レジリエンス」の鍛え方』および Wrzesniewski, A. 他 “Jobs, careers, and callings: People’s relations to their work”(参考文献1)より。タイトルは和書からいただきました。まえがきは論文から、リスト項目は和書と論文を参考にしつつ編集・引用しました。

    参考文献(1) によれば、この3つ組は Robert N. Bellah 他 “Habits of the heart” から得たとのこと。この本は『心の習慣―アメリカ個人主義のゆくえ』として訳出されていますね。

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      • タイトル心の習慣―アメリカ個人主義のゆくえ
      • 著者: ロバート・N.ベラー(著)、ウィリアム・M.サリヴァン(著)、スティーヴン・M.ティプトン(著)、リチャード・マドセン(著)、アン・スウィドラー(著)、島薗 進(翻訳)、中村 圭志(翻訳)
      • 出版社: みすず書房
      • 出版日: 1991-05-09

        参考文献

        (1) Wrzesniewski, A., McCauley, C. R., Rozin, P., & Schwartz, B. (1997). Jobs, careers, and callings: People’s relations to their work. Journal of Research in Personality, 31, 21-33.

      • 自己効力感を測定する10の質問

        まえがき

        『簡単に言うと、自己効力感とは、ある目標や行動に対して「自分ならやればできる!」と感じる度合いを表すものです。』

        リスト

        あとがき

        久世 浩司『「レジリエンス」の鍛え方』より。このスケールを開発したSchwarzer教授は各国語版を提供しており、本書もその日本語訳(日本語版 一般自己効力 質問表)の引用のよう(ただし漢字に一部改変あり)。

        自己効力感の高い人はどんな人なのか、イメージできます。自己効力感はまえがきにあるように「目標や行動」によって高まったり低まったりしますが、このように一般化すると、性格が反映されそうですね。

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      • ケネディの演説スタイル

        まえがき

        『このケネディ・スタイルは年月をへてしだいにできあがった。柱となる標準はいつも聴衆に分ってもらえること、快適であることであった。つまり、』

        リスト

        あとがき

        シオドア・ソレンセン『ケネディへの道』より。ケネディとはもちろんジョン・F・ケネディ米国元大統領。
        著者のソレンセンは彼のスピーチライターを長く務めた側近。上院時代の思い出を語った箇所から引用しました。
        書内の表記にしたがってシオドアと書きましたが、現在は一般的にはセオドアと表記されると思います。

        短さ、わかりやすさ、インパクト。

        • スピーチ・ライティングの6つのコツ (DETAIL)

          まえがき

          『ひとことで言えば、スピーチを書く基本は「ディテール(細部)に注意を向ける」ことである。』

          リスト

          あとがき

          フィリップ・コリンズ『成功する人の「語る力」―英国首相のスピーチライターが教えるライティング+スピーチ』より。本文からの編集です。読書メモなのでわかりづらいかも。

          DETAILはこれら6項目の頭字語ですが、リストは本文の章立てに沿って、つまり設計の順序に沿って並べ直しました。

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        • キケロの説得の五原則

          まえがき

          『アウトラインを書くための優れた手引きをご紹介しよう。キケロの説得の五原則は、いいスピーチのアウトラインを書くガイドになる。』

          リスト

          あとがき

          フィリップ・コリンズ『成功する人の「語る力」―英国首相のスピーチライターが教えるライティング+スピーチ』より。

          順序が考慮されているので、五原則というよりは五段構成ですね。”classical argument“(Google 検索)として知られているようです。

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        • 主役としてパーティに臨む姿勢(エフィー・トリンケット)

          まえがき

          映画『ハンガー・ゲーム2』の1シーンから。

          リスト

          あとがき

          映画『ハンガー・ゲーム2』より。エフィー・トリンケットという広報担当?みたいな人が、主人公の2人を従えて大統領主催のパーティ会場に入るところで、このセリフをテンポ良く言い放つシーンがありました。印象に残ったので思わずメモ。

          カッコ内の日本語は画面の字幕の引用ですが、字幕翻訳者はわからず。

          引用元:Effie Trinket (Character) – Quotes

          参考:CATCHING FIRE: NUEVO TV SPOT Chins Up Smiles On – YouTube

          • タイトルハンガー・ゲーム2(字幕版)
          • 著者: ジェニファー・ローレンス(出演)、ジョシュ・ハッチャーソン(出演)、リアム・ヘムズワース(出演)、ウディ・ハレルソン(出演)、サム・クラフリン(出演)、ジェナ・マローン(出演)、ウィロー・シールズ(出演)、レニー・クラヴィッツ(出演)、フィリップ・シーモア・ホフマン(出演)、ジェフリー・ライト(出演)、スタンリー・トゥッチ(出演)、ドナルド・サザーランド(出演)、フランシス・ローレンス(監督)、サイモン・ボーフォイ(Writer)、マイケル・デブルーイン(Writer)
          • 出版社
          • 出版日
            CATCHING FIRE: NUEVO TV SPOT Chins Up Smiles On
          • ダメな戦略を生む「5つのステップ」

            まえがき

            『もう泣き笑いしそうだ。いや、これで悲しくならなかったらおかしいだろう。会社がつぶれるのも、従業員が職を失うのも、こんな考え方のせいなのだ。』

            リスト

            あとがき

            まえがきを含めて、カレン・フェラン『申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。』より。

            当たりもしない予測をして、それに基づいて無謀な目標を立て、一丸となって、突き進む。ステップ5は永久に訪れないわけです。

            諧謔の風味が、「成功への9ステップ(『リトル・ミス・サンシャイン』)」を思い出させました。