投稿者: koji

  • ビジネスの基礎として学ぶべき11の領域(Personal MBA)

    まえがき

    『本書は、できるだけ迅速かつ効率的に、理にかなったビジネス慣行の基礎を教えることを意図している。学ぶ内容をおおまかに挙げてみよう。』

    リスト

    あとがき

    まえがきを含めて『Personal MBA――学び続けるプロフェッショナルの必携書』より。【】の部分は本書の目次(第2章から第12章まで)です。1~5は著者が「ビジネスの五つの構成要素」と呼ぶもので、本文から引用しています。6以降は、本書からママ引用できるミニ定義がなかったので、できるだけ短い要約を添えました。

    項目数が多いせいもあり、パッと見ると分かりづらいですが、著者は、リスト(つまり本書の章立て)をさらに3つにくくっています。これで意図がよく分かるかと。

    ・ビジネスの仕組み(1~5)
    ・人々の働き方(6~8)
    ・システムの仕組み(9~11)

    • 幸せの4つの顔

      まえがき

      『〈幸せ〉について哲学者たちが考えたことを分類してみれば、次の四つに分類できる。(略)心理学者のアヴェリルとモアはこれを〈幸せの四つの顔〉と呼んでいる。』

      リスト

      あとがき

      まえがきを含めて『感情力―自分をコントロールできる人できない人』より。表4.3と表4.6の情報を翻案のうえ引用しました。項目の説明にやや重複感があるのはそのためです。

      「幸せの4つの顔」の説明は、引用部分の数ページ前からはじまっています。読みつつ、たしかにこういうのって〈幸せ〉だよな、でもそれだけかな……と思っていたのですが、表4.3で一気に納得させられました。これら4つの幸せは、それが自分の外側の状況に左右される(外からの幸せ)か内側に関係するか(内からの幸せ)という切り口と、それが強烈なものか静かなものかという切り口の組み合わせで表現できるというのです。ラベルだけになりますが、表4.3「幸せの4つの顔」を引用します。

      ┏━━━━━┯━━━━━━┯━━━━━━┓
      ┃          │外からの幸せ│内からの幸せ┃
      ┠─────┼──────┼──────┨
      ┃強烈な幸せ│    喜び    │目的を達成  ┃
      ┃          │            │していくこと┃
      ┠─────┼──────┼──────┨
      ┃静かな幸せ│    満足    │心の平静    ┃
      ┃          │           │            ┃
      ┗━━━━━┷━━━━━━┷━━━━━━┛

      「なるほど!」ではありませんか。

      さらに著者は、どの幸せを求めるかは年齢によって違うと述べています。具体的には、リスト項目の順に幼少年時代-青年・壮年時代-熟年時代-老年時代に求められる幸せだそうです。

      これはどうでしょうね。若い頃に静かな幸せを求める気持ちが薄いのはわかりますが、熟年・老年になると強烈な幸せ、つまり〈喜び〉や〈目的達成〉を求めなくなるものなのかな。一般的にはそう言えるかもしれませんが、反例もそれなりに多そうな気がします。

      ここは「歳を取るにつれて幸せの種類も総量も増えていく」と解釈できると、歳を取るのが楽しくなるように思います。そう言えないかどうか、証拠を探してみよう。

      ちなみに、こうしてよいリストに出合えた幸せはどれに分類されるのか、考えてみました。本によってハッとする学びが与えられたという点では〈喜び〉であり、そういう時間を日曜の晩に持てていることへの〈満足〉も感じます。そしてもちろん、当サイトへの登録リストを増やせたわけですから、〈目的を達成していくこと〉の幸せも。

      この本からの他のリスト

      • タイトルHandbook of Emotions
      • 著者: Lewis, Michael(編集)、Haviland-Jones, Jeannette M.(編集)、Barrett, Lisa Feldman(編集)
      • 出版社: Guilford Pubn
      • 出版日: 2008-04-17

        (↑本文中で参照されていたのは2000年版)

      • 批判的思考力の高い人の人格特性

        まえがき

        『心理学で扱う批判的思考は、論理的で偏りのない思考のことであり、一般に批判的思考力の高い人は、次のような人格特性の持ち主だと考えられている。』

        リスト

        あとがき

        まえがきを含めて『認知心理学キーワード』第6章「問題解決と推論」より。この欄の執筆者は広島大学大学院の森 敏昭教授。引用文献は明示されていませんでした。章末の参考文献のうち、執筆者の筆になるものは『おもしろ思考のラボラトリー 認知心理学を語る〈3〉』だけでしたので、この本にもう少し詳しく書いてあるかもしれません。

        なかなか網羅的でよさそうなリストだなと思って引用しました。でも書写してみると、1、7を除いては「何かをすることができる」という表現になっているのが気になります。~できるというのは能力の話で、「人格」の「特性」を表すのに妥当な表現なのかなあ。人格特性という言葉の定義は本書にないので、よく分かりませんが。

        またすべての項目がおたがいに排他的であるべきとまでは思わないものの、定義の重複度合いが大きい項目がありますね。たとえば6(知的誠実さ)は高いけれど10(他者の尊重度)合いは低い(またはその逆)というケースが思いつかないので、2つは同じことを言っているように思えます。そしてそれは、2(客観性)と3(開かれた心)があれば必然的に現れる特性ではないかとも。

        あと9(決断力)は、批判的思考力の高い低いと関係あるのかな。批判的思考力は高いけど決断してやりぬく力は低い人、というのは十分ありそうです。

        などなど、モレなくダブりなくという観点からすると、1、2、3、7、8だけでも大丈夫そうかな……などと考えてしまいました。書き写してみるのは、いい学習になりますね。自分の作品(「クリティカル・シンキングに必要な5つの態度」)と比べてみよう。


          • 基本感情を見分ける基準

            まえがき

            基本的な感情を見分ける基準とは。心理学者のポール・エクマンが挙げたものを〈〉で、その他の研究者が加えて提唱した基準を〔〕で示します。

            リスト

            あとがき

            『感情力―自分をコントロールできる人できない人』より、すこし刈り込んだうえで引用しています。最初の5つについては “Handbook of Cognition and Emotion” からの引用とのこと。
            〈赤ん坊にもあるということ〉という条件は、恥とか尊敬とか羨望とか、いわゆる社会的感情を基本感情から排除する分かりやすい基準に思えます。
            一方、〔普遍的な表情を持っていること〕はエクマン自身の研究テーマだったはずですが、彼がこれを基本感情を見分ける基準に入れず、他の学者が入れているのはなぜなんだろう。

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            • 自分の意見を明瞭に語るための3つのガイドライン

              まえがき

              『あなたが言いたいことをどのように言うかで、相手がどう反応するか、そして会話がどう進んでいくかの一部が決まる。だとすれば、相手が理解し、前向きに反応する可能性が最大になるような方法でそうすべきだろう。その場合に鍵となるのは、明瞭さである。』

              リスト

              あとがき

              まえがきを含めて『言いにくいことをうまく伝える会話術』より。意見を事実と分ける。意見には根拠を添える。誇張しない。アツくなったときほど思い出したいですね。
              誇張ワードに“だれもが”を加えたいと思います。「(常識のある人は)だれもがそう言っている」とか「社会通念に照らせば明らかに~」とか。政治家だと「国民の声は~」みたいなやつも。

              • タイトル言いにくいことをうまく伝える会話術
              • 著者: ストーン,ダグラス(著)、ヒーン,シーラ(著)、パットン,ブルース(著)、Stone,Douglas(原著)、Heen,Sheila(原著)、Patton,Bruce(原著)、剛史, 松本(翻訳)
              • 出版社: 草思社
              • 出版日: 1999-11-01

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            • むずかしい話し合いの根底にある「3つの会話」

              まえがき

              『(略)何千という会話例を研究してくる中で、(略)わたしたちの考えや感情は、つねに三つのカテゴリー、つまり三つの“会話”に分類できることがわかった。』

              リスト

              あとがき

              まえがきを含めて『言いにくいことをうまく伝える会話術』より。リスト項目は本文から一部編集のうえ引用しています。

              『サーチ! 富と幸福を高める自己探索メソッド』で推薦されていたので読んでみました。軽く読めるようなニュアンスで紹介されていたのですが、なかなかどうして密度の高い本です。

              • タイトル言いにくいことをうまく伝える会話術
              • 著者: ストーン,ダグラス(著)、ヒーン,シーラ(著)、パットン,ブルース(著)、Stone,Douglas(原著)、Heen,Sheila(原著)、Patton,Bruce(原著)、剛史, 松本(翻訳)
              • 出版社: 草思社
              • 出版日: 1999-11-01

              この本からの他のリスト

              この本からの他のリスト

              参考文献

              誰もが「私は有能か?善良か?愛されているか?」と自問している』 – 起-動線

            • 幸福優位7つの法則(koji版)

              まえがき

              「幸福優位7つの法則」を内容面からリスト化。

              リスト

              あとがき

              『幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論』より。本の見出しとしての法則は「幸福優位7つの法則」としてアップしてあります。これはその意訳版。

              この本からの他のリスト

              参考文献

              読み物 – 438. ハッピーでいるべきこれだけの証拠」 – 起-動線

            • 幸福優位7つの法則

              まえがき

              『膨大な量の調査を終了して分析を終えたとき、具体的で、行動に移すことができ、効果が実証済みの、成功と達成に関わる七つのパターンを特定することができた。』

              リスト

              あとがき

              まえがきを含めて『幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論』より。目次からの引用です。ちょっと凝った見出しなので、かえって内容が分かりづらいですね。

              この本からの他のリスト

              Shawn Achor: ショーン・エイカー 「幸福と成功の意外な関係」 | TED Talk
            • 競争に勝つ経営者の条件

              まえがき

              『経営イノベーションを起こした経営者は、いずれもこれらの条件を備えている。』

              リスト

              あとがき

              まえがきを含めて『競争に勝つ条件』より。本書の「おわりに」からの引用です。

              これも同書からの「企業がグローバル競争に勝つ条件」同様、うーんという出来。うーんでは失礼なので具体的に考えてみると……

              例えば第1項目では、後半(現実を正しく把握し冷静に判断できる)の「正しく」「冷静に」といった形容詞にはあまり情報がありません。「誤って」把握したり「度を失って」判断したりすることが求められるはずがないからです。
              これらの形容詞を取り去ると「現実を把握し判断できる」となります。これはすなわち「見える化」なので、結局第1項目は『経営の「見える化」に取り組む』だけでいいことになってしまいます。
              しかしこれではありきたりなので、どんな見える化にどう取り組むのか、そのエッセンスが研究から抽出されるとよかったと思います。

              本文は面白いのですが。

              • タイトル競争に勝つ条件
              • 著者: 経営イノベーション50研究会(著)
              • 出版社: 日経BP
              • 出版日: 2012-08-09

              この本からの他のリスト

            • 企業がグローバル競争に勝つ条件

              まえがき

              『以下に、グローバル競争に勝つ条件を提示する。』

              リスト

              あとがき

              まえがきを含めて『競争に勝つ条件』より。本書の「はじめに」からの引用です。

              著者は経営イノベーション50研究会。「50」には、過去50年間の代表的な経営イノベーションを振り返ることでこれからのグローバル競争に勝つ条件を見いだそうという研究の趣旨が反映されています。

              うーん。なんというか、率直に言えば知恵が集約された感じがしません。

              • タイトル競争に勝つ条件
              • 著者: 経営イノベーション50研究会(著)
              • 出版社: 日経BP
              • 出版日: 2012-08-09

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