「正しい道」を実践する「三離」

まえがき

『仏教者たちは、いかなる条件にかなっていることをもって「正しい」とするかと問いいたってみると、おおよそ、つぎの三つの条件をもって答えられる。』

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  • 【妄見を離れる】 妄見とは、あるがままに対象をみていないこと。
  • 【顛倒を離れる】 顛倒(てんどう)とは、大小・本末などの関係をとり違えること。
  • 【極端を離れる】 極端とは、度を超した快楽主義あるいは禁欲主義に陥ること。

あとがき

まえがきを含めて『知恵と慈悲「ブッダ」―仏教の思想〈1〉』より。【】の後は本文を編集のうえ引用しています。従うべきは正法であり、実践すべきは八正道(はっしょうどう)でありと、仏教には「正」という字がたくさん出てくるわけですが、要するに何をもって正しいと考えればよいのか。

この3つの「離れる」が仏典からの引用なのか、著者である増谷 文雄氏の考察なのか、調べがつきませんでした。まえがきに引用したあたりの調子からすると、著者独自の考察のように思えます。何にせよ、すばらしく端的かつ網羅的な心得だったので、勝手ながら「三離」と命名して収集しました。

バイアスを排する。重要なことに集中する。二分法的思考に陥らない。現代でも通じる優れた思考態度ではないでしょうか。

(書影)

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