投稿者: koji

  • 共感のスキルを身につける4ステップ

    まえがき

    『ほかの人に寄り添うことは、ほかの人の気持ちと必要を子どもが理解するとともに、「自己没入」を減らして、ほかの人をもっと意識する方法である。共感のスキルを身につけるには、順を追って学べる4つのステップがある。』

    リスト

    あとがき

    まえがきを含めて、ミシェル・ボーバ『共感力を育む: デジタル時代の子育て』 (ひとなる書房、2021年)より。本文を要約してリスト化しました。

    現代は “UnSelfie”。著者は『近年の自己没入型の熱狂を「セルフィ症候群」と呼んでいる。』と言い、子どもの共感力の衰退を危惧しています。

    観察し、感じ取り、考え、伝える。具体的な行動にブレイクダウンされているので実践しやすいステップです。本書には子どもが実践できる(ように大人が教えやすい)こういったリストが数多く収められています。

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  • 統合型意思決定プロセス

    まえがき

    『トップダウンの意思決定や、 合意形成(コンセンサス)の落とし穴を避けるためには、「同意(コンセント)」を得るという第三の効果的な方法がある。(略)こうした「同意」 による意思決定を組織に取り入れるために、私はよくホラクラシーの統合型意思決定 (Integrated Decision-making / IDM) プロセスを活用している。』

    リスト

    あとがき

    まえがきを含めて、トム・ニクソン『すべては1人から始まる――ビッグアイデアに向かって人と組織が動き出す「ソース原理」の力』 (英治出版、2022年)より。本文の箇条書きを少しだけ編集して引用しました。

    トップダウンともボトムアップ(コンセンサス)とも違う意思決定手法。第7項目の「反対意見の扱い方を決めておく」あたりが実際の運用の難所のように思えます。

    タイトルのソース原理というのは、要約が難しいので象徴的な文章を引用します。

    ソース原理の提唱者であるピーター・カーニックが、30年以上におよぶ経験と何百人ものソースである人物との対話を通じて得た大きな発見のひとつは、社会的なムーブメントから企業、舞台芸術の創作に至るまで、人間のあらゆる営みを検証すると、1人の個人が重要な役割を担っていることだった。

    組織的な活動の中心にいる個人に焦点を当てた原理で、個人的な経験に照らせばよく納得のいく考え方です。

    • EAST – ナッジのチェクリスト

      まえがき

      『イギリスのナッジ設計部門である Behavioural Insights Team (BIT) は、いくつかのチェックリストを提案している。(略)ナッジを設計する人は常に心掛けておくことが望ましい。』

      リスト

      あとがき

      まえがきを含めて,大竹 文雄 『行動経済学の使い方』 (岩波書店、2019年)より。文中の表をリスト化しました。

      ナッジに限らず、行動を促す標語やキーワードを考えるときに使えそう。

      • 幸福になるためのお金の使い方5原則

        まえがき

        『5つの原則はどれも、幸福を高めることが科学的に証明された方法です。』

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        あとがき

        まえがきを含めて、エリザベス・ダン、マイケル・ノートン『「幸せをお金で買う」5つの授業 ―HAPPY MONEY』 (KADOKAWA/中経出版、2014年)より。目次と本文を編集してリスト化しました。

        お金の貯め方でなく使い方に焦点を当てた本。買うに値する「経験」(第1項目)については「コストパフォーマンスの高い経験の基準」を参照のこと。

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      • コストパフォーマンスの高い経験の基準

        まえがき

        『どんなタイプの経験でも、払ったお金に対して最も大きな喜びを得られるのはおそらく次のような4つの基準を満たすものでしょう。』

        リスト

        あとがき

        まえがきを含めて、エリザベス・ダン、マイケル・ノートン『「幸せをお金で買う」5つの授業 ―HAPPY MONEY』 (KADOKAWA/中経出版、2014年)より。

        著者の主観ではありますが、特定のテーマについて深く考えてきた人の主観には高い網羅性があります。

        著者はここから、喜びをもたらす経験の基準にならないものを見出します。

        興味深いのは、経験の時間的な長さは関係ないという点です。引用元は示されていませんでしたが、ある調査によると旅行期間の長さは事後の印象に影響しないとのこと。

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      • 人生の7つの落とし穴

        まえがき

        『私たちの調査では、 人は知識型エラーが引き起こす次の7つの失敗によって特に不幸せになる可能性があり、そのせいで成功できないことも分かっている。』

        リスト

        あとがき

        まえがきを含めて、邱強、燕珍宜『ERROR FREE 世界のトップ企業がこぞって採用した MIT博士のミスを減らす秘訣』 (文響社、2022年)より。

        本書には参考文献が添えられておらず、まえがきの「私たちの調査」がどのような調査なのかは不明。でも面白いリストなので収集しました。

        このリストが紹介される少し前に、興味深い記述がありました。

        2008年、カリフォルニア大学リバーサイド校が重要な調査を終えた。ビッグデータを活用して調査対象者の分析と追跡を行った結果、 幸せな人はみな、最後に成功を収めている ことが分かったのだ。この結果は、成功の前にまず幸せがあることを意味している。

        こちらはおそらく参考文献[1]を指しています。ソニア・リュボミアスキー氏には幸福に関する著作がありますね。

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        参考文献

        [1] Boehm, Julia K., and Sonja Lyubomirsky. “Does happiness promote career success?.” Journal of career assessment 16.1 (2008): 101-116.

      • ヒューマンエラーの3タイプ

        まえがき

        『これは、ヒューマンエラーと事故研究の分野で多大な貢献をしたデンマークのイェンス・ラスムッセンが1983年に考案した分類法だ。』

        リスト

        あとがき

        まえがきを含めて、邱強、燕珍宜『ERROR FREE 世界のトップ企業がこぞって採用した MIT博士のミスを減らす秘訣』 (文響社、2022年)より。まえがきで示されていた文献はおそらく参考文献[1]。

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        参考文献

        [1] Rasmussen, Jens. “Skills, rules, and knowledge; signals, signs, and symbols, and other distinctions in human performance models.” IEEE transactions on systems, man, and cybernetics 3 (1983): 257-266.

      • 学習動機の2要因モデル

        まえがき

        『さまざまな学習動機を分類して2次元に構造化したのが(略)2要因モデルです。(略)内発の典型が充実志向で、外発の典型が報酬志向ということになります。』

        リスト

        あとがき

        まえがきを含めて、市川 伸一『勉強法の科学――心理学から学習を探る』 (岩波書店、2013年)より。2要因とは『学習内容そのものをどの程度重視しているか』と『学習による直接的な報酬をどの程度期待しているか』。前者を内容重視度、後者を功利性として、本文中の図をリスト化しました。

        ◯◯志向の字数を揃える形式的な工夫も含めてわかりやすい枠組み。

        • 亡国の3つの兆し(曽国藩)

          まえがき

          『今から百五十年前に阿片戦争に敗れた当時の申告の宰相曽国藩は、国が亡びるときには三つの兆しが顕れると言っている。』

          リスト

          あとがき

          まえがきを含めて、望月 護『ドラッカーの実践経営哲学』 (PHP研究所、2010年)より。実際には2002年出版の単行本からの引用ですが、求めやすい新書版へのリンクを置きます。

          引用元は不明。曽国藩は四耐四不訣の作者。

          3つの兆しは組織についても同じですね。

          • 偉大な運動が経験する3つの段階

            まえがき

            『ジョン・スチュアート・ミルが述べたように、「偉大な運動はどれも、次のような三つの段階、すなわち、~ を経験しなければならない』

            リスト

            あとがき

            まえがきを含めて、ロデリック・F・ナッシュ「自然の権利」〈淡路 剛久らによる編集『権利と価値』、有斐閣、2006年 所収〉より。この文章はロデリック・F ナッシュ『自然の権利―環境論理の文明史』 (筑摩書房、1999年)のプロローグからの引用とあります。

            まえがきの「~」にリストとして引用した言葉がありました。

            ネットを検索すると次のような quote がいくつか見つかります。

            “Every great movement must experience three stages: ridicule, discussion, adoption.”

            – John Stuart Mill

            しかし、書籍あるいは講演など引用元が書かれているものは見つからず。

            • タイトル権利と価値
            • 著者: 剛久, 淡路(編集)、和弘, 植田(編集)、隆史, 川本(編集)、公一, 長谷川(編集)
            • 出版社: 有斐閣
            • 出版日: 2006-02-01

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